コラムColumn
皆さんこんにちは。
神田駅・新日本橋駅の歯科/歯医者、神田今川橋歯科クリニックです。
むし歯や歯周病、ケガなどによって歯を失ってしまったとき、治療の選択肢の1つとしてインプラントが挙げられます。
具体的な治療としては、インプラント(人口歯根)を顎の骨に埋め込んで固定し、その上にセラミックなどでできた義歯を装着します。入れ歯やブリッジと比べると力強く噛むことができ、見た目も違和感がありません。
自分の歯のような機能と見た目を持つインプラント。
保険が適用にならないため、安くはない費用と手間がかかるため「インプラントはどのくらい持つのか」「一生使えるのか」と、疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。
入れ歯は10年以内に作り直しをすることがほとんどですが、インプラントの10年目の残存率は10年目で92.6%(※)と報告されています。
インプラントの治療完了後は「2つのお手入れ習慣」を身につけると、できる限り長く使い続けることができますので、この記事を参考にお手入れをなさってください。
※参考:IMZインプラントの生存に関する2施設統合予後調査(J-STAGE)
長持ちさせる習慣1「正しい歯磨き」
インプラントを長持ちさせる1つ目の習慣は、毎日の歯磨きを正しく行うことです。
人工の歯であるインプラントはむし歯にはなりませんが、お口のお手入れを怠ると歯周病にはなってしまうと考えましょう。
インプラント特有の歯周病のような症状を「インプラント周囲炎」といいます。
インプラントの周りの歯ぐきがブヨブヨになり、インプラントを支える顎の骨が脆くなるとインプラントは外れてしまいます。
歯ブラシだけで歯を磨いても、口腔内の歯垢の30~40%ほどしか落とせていないという報告があるため、丁寧に歯ブラシで磨く以外にもデンタルフロスや歯間ブラシなどのデンタルグッズを活用し、歯垢を効率的に落としましょう。歯垢には、歯周病やインプラント周囲炎の原因となる歯周病菌が潜んでいます。
また、お手入れにマウスウォッシュを追加することも、インプラント周囲炎の予防につながります。
長持ちさせる習慣2「定期的なメンテナンス」
2つ目の習慣は、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けることです。毎日がんばって歯磨きを続けても、磨き残しは出てしまいます。さらに歯垢が歯石になってしまうと、歯科医院でなければ除去することができません。定期的に歯科医院でメンテナンスを受けて歯垢と歯石を取り除いておくと、きれいな歯面には再度歯垢が付着しにくくなります。
メンテナンスのときには歯科医師や歯科衛生士が磨き残しの多いところや正しい歯磨きの方法についてアドバイスがあるので、ご自宅でのセルフケアに活かしましょう。
また、定期検診では、インプラントが壊れていないか、アバットメントが緩んでいないかもチェックしますので、歯科医師に指定された間隔で検診を受けてください。
「インプラント周囲炎」を防ぐことが長持の秘訣
インプラントの治療が完了すると特にケアをすることがないと誤解している方もいますが、インプラント特有の歯周病のような「インプラント周囲炎」という病気が発症すると、インプラントが抜け落ちてしまう可能性もあります。
インプラントは天然の歯と違い、歯髄がないため血が通っていません。
血液が持つ細菌への免疫力を利用することができないため、周辺の歯ぐきが歯周病を起こしやすくなるデメリットがあります。
歯周病は毎日の歯磨きと定期的なメンテナンスで発症を防いだり、進行を防いだりすることができます。
そのため、日頃のお手入れ習慣がインプラントを長持させる秘訣です。
まとめ
インプラントがどれだけ長持ちするかは、患者様の日々の努力が影響します。
長持ちさせる秘訣として、ご自宅でのセルフケアと歯科医院でのプロケアについてご紹介しましたが、ご不明な点は受診の際にお尋ねください。
せっかく時間と費用をかけてインプラントにしたのですから、いつまでも使えるように丁寧にケアをしましょう。
千代田区鍛冶町にある神田今川橋歯科クリニックでは、インプラント治療完了後のメンテナンスも含めて丁寧にサポートいたします。
神田駅周辺にお住まいの方はもちろん、お仕事で神田エリアに来ていらっしゃる方もご予約を取ってお越しください。
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