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日々の雑感
2017年7月7日
時おり、人に喜ばれる物やサービスを提供している職業が羨ましくなります。
「自分が提供した物やサービスで、人が喜ぶ」、素晴らしいことです。
というのは、歯科医という職業は、大半の人が嫌がるサービス(まれに好きだと言われる方もいますが)を提供しているからです。
結果的には多くの患者様に「ありがとう」という言葉を頂いたりしますが、治療の過程では、色々と大変な思いをした方も多くいらっしゃるはずです。
歯科治療そのものが、身体にとって快適でリラックス出来るものであるならば、提供する私としてもこの上ありません。
そこまでいかなくても、出来るだけ痛くなく、出来るだけ早く・短くは、患者さんにとって嬉しいものです。当然のことながら、歯科医にとってもその方が精神的にも肉体的にも楽です。
しかし、ここで問題なのが、歯科での治療は7~8割がた再治療(過去治療した部位のやり直し)だと言われていることです。
多くの患者様も、なにやら数年ごとにやり直しするのが当たり前だと思われているフシもあります。
早く・短く・痛くなくは、再治療につながりやすい側面が多分にあります。
また、安易な無痛治療も危険です。
私としては、再治療につながらない治療が、患者様にとって一番価値があるのではと考え、日々葛藤しています。