コラムColumn
歯を失った場合の治療法として、天然歯のような噛み心地をめざせるインプラント治療を検討される患者様も多くいらっしゃいます。
しかし、インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込む外科処置を伴う治療であるため、すべての患者様が受けられるわけではありません。
お口や身体の状態によっては、治療が難しいケースや慎重な判断が必要なケースもあります。
今回は、インプラント治療が難しい場合や、治療前に知っておきたい条件について解説いたします。
インプラント治療が難しいケースとは
インプラント治療を行うためには、顎の骨の状態や全身の健康状態など、さまざまな条件を確認する必要があります。
治療前には検査を行い、安全に治療を進められるかを判断します。
顎の骨の量が不足している場合
インプラントは顎の骨に人工歯根を固定する治療のため、十分な骨の量や厚みが必要です。
歯を失ってから長期間経過している場合などは、顎の骨が痩せていることがあります。
このような場合でも、サイナスリフトやGBR(骨誘導再生術)など骨の量を増やす治療を行うことで、インプラントが可能になるケースもあります。
歯周病が進行している場合
歯周病は歯ぐきや顎の骨に炎症を起こす病気です。
歯周病が進行している状態でインプラント治療を行うと、インプラント周囲炎を起こすリスクが高くなる可能性があります。
そのため、歯周病がある場合は先に歯周病の治療を行い、お口の環境を整えてからインプラント治療を検討します。
全身疾患がある場合
糖尿病などの全身疾患がある場合、傷の治りが遅くなることがあります。
そのため、インプラント手術の成功率に影響する可能性があるため、治療の可否について慎重に判断する必要があります。
ただし、病状が適切に管理されている場合には治療が可能となるケースもあります。
喫煙習慣がある場合
喫煙は歯ぐきの血流を悪くし、インプラントと骨の結合に影響を与える可能性があります。
また、インプラント周囲炎のリスクを高める要因とも言われています。
インプラント治療を検討する際は、手術前後や治癒期間(数ヶ月程度)の禁煙をおすすめすることがあります。
インプラント治療を受けるために大切な検査
インプラント治療を安全に行うためには、事前の検査がとても重要です。
お口の状態を詳しく確認し、患者様お一人お一人に合った治療計画を立てていきます。
歯科用CTによる精密検査
インプラント治療では、顎の骨の量や神経の位置などを正確に把握することが重要です。
歯科用CTを使用することで、顎の骨の状態を立体的に確認することができ、安全性の高い治療計画を立てることができます。
お口全体の状態の確認
インプラントは失った歯だけでなく、周囲の歯や噛み合わせとのバランスも重要です。
そのため、歯周病の有無や歯の状態、噛み合わせなどを総合的に確認します。
これらの検査結果をもとに、患者様に適した治療方法をご提案いたします。
インプラント治療に関するQ&A
高齢でもインプラント治療はできますか?
年齢だけでインプラント治療ができないということはありません。
顎の骨の状態や全身の健康状態が安定していれば、シニアの方でも治療が可能な場合があります。
まずは検査を行い、お口の状態を確認することが大切です。
骨が少ないと言われた場合はインプラントはできませんか?
顎の骨の量が少ない場合でも、骨の量を増やす治療を行うことでインプラントが可能になるケースがあります。
お口の状態によって治療方法が異なるため、歯科医師による診断が重要です。
まとめ
当院では、患者様お一人お一人のお口の状態やご希望を丁寧にうかがいながら、インプラント治療の可否を慎重に判断しています。
インプラント治療を安全に行うためには、事前の検査と適切な治療計画がとても重要です。
当院では歯科用CTなどを活用し、精密な検査を行ったうえで患者様に合った治療方法をご提案いたします。
インプラント治療をご検討されている方や、歯を失ってお悩みの方は、ぜひ当院へご相談ください。
※インプラントは自由診療です。
※外科手術が必要な治療です。
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